離婚準備に浮気の証拠は必須!?弁護士や探偵は雇うべき?費用は?
配偶者の浮気によって離婚を決意するというパターンは多くあります。
そういった場合、配偶者あるいはその浮気相手(※正確には夫婦以外の第三者)、配偶者と浮気相手の両方に対して慰謝料請求をすることが可能です。
その慰謝料請求や離婚をするにあたっては、以下の様にいろいろと不明点が出てくるものです。
● 「単なる離婚にも浮気の証拠って必要なの?」
● 「浮気の証拠って具体的には何を指しているの?」
● 「浮気の証拠は自分で集められる?」
このような離婚・慰謝料請求に対する疑問は、今回紹介していく情報をチェックして早めに解消させていきましょう。
協議離婚でも浮気の証拠は必要?慰謝料請求との関係性って?
協議離婚とは、夫婦間での話し合いによって離婚に合意することを指します。
日本における離婚の9割は協議離婚とされていますが、この夫婦間での話し合いでも浮気の証拠というのは必要になってくるのでしょうか?
相手方の言い逃れを防ぐためには
「慰謝料請求には浮気の証拠が必要」というイメージが強いかもしれませんが、協議離婚の段階で慰謝料請求をする場合、浮気の証拠がなくても慰謝料請求はできます。
夫婦間で話し合って慰謝料や養育費等を決めていくわけですので、相手方が浮気を認めればすんなりと慰謝料を支払ってくれる場合もあります。
しかし、配偶者が浮気の事実を認めようとしなければ、慰謝料請求はおろか離婚さえスムーズにいかなくなるという可能性が出てきます。
それを防ぐために役立つのが「浮気の証拠」というわけです。
浮気の証拠として成立するもの
浮気相手との浮気を匂わせるメールのやり取りやシティホテルのツインルームの領収書などは、個人的には浮気の証拠としては十分と思いたくなりますが、法律的にはそれらは浮気の証拠として成立しません。
浮気の証拠としての証拠能力があるものには「配偶者(元配偶者)と浮気相手のラブホテルへの出入り写真・動画」「性行為、あるいはそれに近い場面を写した写真・動画」があります。
後者に関しては入手するのが難しいでしょうから、ほとんどの場合は前者を浮気の証拠として提出することになります。
また、そういった証拠を収集する際には「浮気が行われた回数」にも注目してみてください。
仮に1回分の浮気を示す証拠を提出した場合、相手方から「1回切りの関係だったんだ」と言われて離婚交渉や慰謝料請求がスムーズにいかなくなるおそれがあります。
しかし何度か浮気を疑いたくなるような出来事に遭遇したからこそ、浮気の証拠を集めようということになったわけですから、その場合は継続的に浮気が行われている可能性が高いという風にも考えられます。
したがって相手方のそういった言い訳をはねのけるためには、3回分程度の浮気を示す証拠を提出するのが理想的とされています。
浮気の証拠収集や離婚に向けた話し合いには専門家の力が必要?
上記のような浮気の証拠を集めていくためには、やはり探偵社や興信所に頼ったほうがいいのでしょうか?
また、離婚に向けて話し合いをしていく上では、弁護士などの専門家の力は必要になってくるものなのでしょうか?
自分ひとりの力でできないとは言い切れないけれど…
浮気の証拠収集も離婚に向けた話し合いも、専門家の力がなくてもそれらを達成することはできます。しかしいずれの場合も、「専門家の力を借りたほうが安心」と言えます。
浮気の証拠については先ほども申しました通り、ラブホテルへの出入り写真が必要になってきます。しかしそれを1回分押さえるのも、決して簡単なことではありません。
しかも継続的な浮気を証明するためにはその証拠写真が3回分は必要になるわけですから、そうなると自分自身でそれを実行するのはかなり難しいと思えてくるはずです。
ですから仮に裁判へと発展した場合でも使用可能な証拠を集めるためにも、やはりその専門家である探偵社や興信所に調査をお任せしたほうが安心と言えます。
そして離婚に向けた話し合いについてですが、この場合「話し合いくらいなら専門家の力はいらないのでは?」と思うこともあるかもしれません。
ですが慰謝料や養育費などのお金が絡む事柄については、法的に有効な書面を残しておくといったことが必要になりますので、それを考えるとやはり弁護士などの専門家の力は必要であると言えます。
ちなみにですが、実は離婚裁判も弁護士を立てずに行うことができます。しかし協議離婚を目指す場合でも弁護士の力添えがあったほうがいいわけですから、裁判を弁護士なしで乗り切るというのは現実的ではありませんね。
探偵や弁護士に依頼する場合にかかる費用
探偵や弁護士に依頼することになると、当然その費用が気になってきます。
実際のところ、どの程度の費用がかかるものなのでしょうか?
探偵の場合
探偵社が行う浮気調査の費用は、1日あたり12〜13万円程度というのが目安になります。
もし3回分の証拠写真を押さえるのであれば、最低でも調査は3日かかります。
1日あたりの調査費用が12万円だとすれば、調査費用は3日間で36万円ということになります。
このように探偵社へと調査を依頼する場合はある程度まとまったお金が必要になりますが、クレジットカードの分割払いが可能となっている探偵社も少なくないため、その辺はご安心いただけるのではないでしょうか。
弁護士の場合
以前は日本弁護士連合会(以下:日弁連)が定める弁護士報酬規程に従って弁護士報酬が定められていましたが、平成16年4月以降はその規程が廃止され、弁護士は報酬を自由に決めることができるようになりました。
このため現在では法律事務所によって報酬が変わってくる場合があるのです。
また離婚問題については、弁護士が離婚交渉に着手するのか、それともその次の離婚調停や離婚訴訟までも着手するのかによっても費用が変わります。
そこで気になるのが相場ですが、ベリーベスト法律事務所が運営する法律情報サイトでは、相場について以下の様に分析しています。
着手金
いずれの段階でも20万円〜50万円というところが多いようです。
成功報酬
事件を無事に終了させたことについての基本的な報酬20〜30万円程
この他、離婚交渉のみへの着手であっても、離婚を望む側が離婚できたというような好ましい結果が出た場合は、上記の成功報酬に加えて20万円程度の報酬が発生する法律事務所も少なくないとしています。
また相談料は1時間1万円が一般的であるものの、初回相談に関しては1時間までなら無料で応じてくれるというような法律事務所も多いと言われています。
これらを踏まえた上で、離婚交渉までのサポートを弁護士にお願いした場合の費用を考えてみると、少なく見積もっても50万円程度はかかることが多いとと言えます。
さて今回は、離婚準備として必要になるであろう浮気の証拠や専門家に依頼する場合の費用の目安などについて情報をお届けしてきました。
もし探偵と弁護士の両方に依頼するとなれば、安くても100万円に迫ろうかという費用が発生すると考えられますので費用面についても予め考えておくと安心です。
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